日本のパチンコ産業 2
わたしは数百円を投じて玉を手にいれ、この学者夫妻にわたしてパチンコ体験をしてもらうことにしました。
いくらはじいても玉はなかなかはいりません。
・・・するとそのとき、奥のほうから支配人とおぼしき人物が微笑をたたえながら、わたしたちの台のちかくにちかづき、ちょっとお待ち下さいといって、盤面のガラス戸をひらき・・・
そして、ポケットからベンチをだして2、3本のクギを目にもとまらぬ早さで調節しました。
ふたたびガラス戸をしめて、さあどうぞといわれてからあと、玉はおもしろいほど穴にはいってまたたく間に千個ぐらいの玉がたまってしまったのです。
察するに、このパチンコ店の経営者は外国人というこれまで店に出入りすることのなかった新来の客を歓迎し、かつゲームを楽しませるために特別な処置をしてくれたのでしょう。
そのことにわたしは深く感謝しましたが・・・
同時にわずか2、3本の釘をちょっといじっただけでこれほどに出玉率がちがったものになりうるということを知って、驚嘆したのでした。